2019年01月24日

【オリンピック特集】”嘉納治五郎”その2


※講道館ホームページより



みなさまこんにちは!SHIGE★OJIです。今日もオリンピック特集と言うことで嘉納治五郎先生のお話を綴りたいと思います。


「精力善用・自他共栄」


~柔の理から始まった~


柔の理とは、


相手のチカラを利用する


ことですが、体育の父。嘉納先生はこの理を益々発展させて行きました。


それは、

相手ののチカラを利用するだけでなく、


どんな場合でも目的に向かって、

最も有効に自身のチカラを活用して生きる



と言うことです。これを


「精力善用」


また、


自分のみでは無く、社会、他者に対しても成長、発展して行うことを考え、相手をよく知り、相手の為にを考えながら稽古する

その結果に相手も、自分も成長する。譲り合い、衝突無く、融和協調を大事にする生き方を心がける



これを、

「自他共栄」


としました。



もちろん。SHIGEO★JIも深く影響を受け、心掛けて毎日を過ごしております。




嘉納先生は、精力善用・自他共栄の理念は、


国を超えても通じるであろう


と考えました。




なお、この書の嘉納先生が60代の頃の雅号「進乎斎」は、荘子の養生主篇にある、


料理人についての


「臣之所好者道也、進乎技矣(臣の好む所は道なり、技を進(こ)えたり)」の句にもとづいています。


文恵君が、庖丁(ほうてい:料理人の意)の技術に感服して、「善いかな、技蓋し此に至るか」と誉めたところ、庖丁は寧ろ不快らしく、凛として、

「臣の好む所は道なり、技を進(こ)えたり」


と答えたと伝えられています。


技以上に(料理の)道を大事にしているという心意気が窺えます。このことから嘉納先生は、


柔道の技の修得以上に、人の道を得ることの大切さを「進乎斎」という雅号に込めたものと思われます。


また、幼い頃より書道と漢学に親しみ、書家としての道も極めた嘉納先生は、多くの書を門弟に書き残しました。

四書五経の中の言葉のみならず、嘉納先生の造語によるものも多くあります。


全国の道場や学校等に掲げてあった嘉納先生の揮毫ですが、


「順道制勝」が最も多かったと言われています。これは、


「勝つにしても道に順って勝ち、負けるにしても道に順って負けなければならぬ。負けても道に順って負ければ、道に背いて勝ったより価値がある」


という嘉納先生の考えを示したものだと言われています。

一軒目がナントカ王に興味が無いのもお分かりになられるのでは?


とご理解頂けると思います。

このように、書には嘉納先生の教育や柔道、そして日本社会、ひいては世界平和への思いが凝縮されています。


嘉納先生が全国各地に残した書は現在も色あせることなく、私たちに力強いメッセージを発信しています。




それでは明日は、大日本体育協会の創設についてお届けいたします。  


Posted by SHIGE★OJI at 08:00