2018年09月22日
鼻が利く

私は姶良地区
「食品衛生指導員」
を務めています。私たちのエリアは、やる人がいなくて、長~く指導員をされていらっしゃる
「おじーさん2人と私だけ。」
いつも巡回の時は珍道中です。
最近はネットのお店情報なども、段々と整備されて来て、
信用度が低い
いくらでも自作自演。ステマやり放題
的なサイトや、ブログ等と、
信用度の高い
GoogleマップGoogleマイビジネスなどのサービスで、
お店の「うさん臭さ」がハッキリとしてくるようになりました。
指導員をしていると、僕らへの態度がとたんに悪くなる
【普段とのギャップ】
のある人がたまにいます。お客さんには態度良くして、僕らには「素」が出ちゃうんです。
指導員が同業者であることを知らないのです。
そんなお店を調べると、大概。「信用度の低いサイトやページ」で、
「接客が素晴らしい」とか書かれています。
自分は結構
「鼻が利く」
ので、「ああ。この文章はステマっぽいな」とか、
巡回の時に「この人。実はいい加減だな」などを、パッと見で色々感じ取ります。
以外でしょうが、
あれだけ鹿児島ラーメンブロガーの二大巨頭(だった)。Mさんも、Rさんも、ほぼほぼこの能力がありません。
実際。ラーメンが、「業務用スープ」であるとかの判断もお二人には出来ません。
嗅覚や、観察力は明らかに自分のほうがあります。
しかし、全体的にも「鼻が利く」人が減少しているように感じ、コックや、武道家としての立場から検証してみましたのでまとめてみました。
僕らコックは、食材の「賞味期限」や味を絶対的に信用しません。
コックは仕込む前、仕込んだ後の食材の状態を常にチェックするわけですが、コックたるもの、傷んでしまっている食材に対し
「賞味期限はまだまだですよ?」
なんて言い訳はしません。また能力の低い別のコックが、
「冷蔵庫に入れ忘れていた」り、
意図的にイタズラをしていたりすることもしばしばあります。
「クズ」はどこにでもいます♬
僕らのおばあちゃんや、おじいちゃんが生きている頃は、「賞味期限」と言う概念では無く、香りや、舌触りなどで
「食べれるか?食べれないか?」を自分らで判断していました。
まずは一つ。
その能力の衰え
です。
もう一つは、数値や格付け主義。
科学的な数値、また子供の習い事から、それこそ「ラーメン店」まで。
ありとあらゆるモノを数値化したり、ランク分けし、それに依存するようになっている点です。
ある意味日本は異常なまでの
依存ブリ
ですが、これが
「人を見る目の欠落」
に繋がっていると思っています。
中華料理では、炒め物などに良く「牛のもも肉」を細切りや、薄切りにしますが、全卵を目いっぱい肉に吸わせて薄衣を仕込み(チャン)、
一般的に固いもも肉でも、わりとメニュー全般に合うように、美味しく食べられる工夫をします。
格付け主義だと、なんでもかんでも「A5ランク」が旨いんだから、それで提供する店が優秀だ!と思ってしまうのです。
また科学の発達でありとあらゆるモノが数値化できるようになると、その数値だけを見て判断してしまうクセが付いている人が増えます。
例えば私も「体重計」に乗りますが、人体はほぼほぼ水分であるため、毎回同じ時間や服の素材で乗るけど、わりと大雑把にしか考えません。
体脂肪率なども、体重計のソレは、±5パーセント程度も誤差があります。
別な例で言いますと、基礎体力の測定も、身体の使い方が上手になって「疲れなくなったのか?」、心肺機能が高くて「疲れない」のか?は実際わかりません。
医者などの、「数値が良くなっているのに改善されない」と言う表現もそうですが。身体は
「自分に自信が付いた!」、
とか、
「愛する人が出来た!」
などと言うきっかけで、急に身体の調子が良くなったりもします。
イギリスのオックスフォード大学の研究では、
「知能レベルが高い人ほど幸福度も健康度も高く、他人を信用する」
と言う研究結果が出ました。
これは「鼻が利く」ことが重要なファクターであると言う結果だと思います。
ウソをつく人の最大の欠点は
「人を信用出来なくなる」
ことにあります。
なので、皆さんもまずは、このSHIGE★OJIブログで、ご自身の「嗅覚」をご判断頂ければと思う次第でございます(笑)