2018年09月07日
武道とは「日々を快適に過ごす知恵」です。

くまの担々麺
日本ではテレビに引っ張りだこのスターシェフであれ、オーナーシェフは、
「10年店が続いたら奇跡」
と呼ばれます。鹿児島ではうちも含め10年以上続いているラーメン店いっぱいあります。奇跡の数すげぇ!
料理人や、店主。オーナーシェフ達の多くの思考は武道的に考えると「自ら”敵”を作るマインドセットの人」が多い。以前。Makotoさんとのブログ「鹿児島ラーメン気になる話。」でも武道論についても対談したのですが、
要約すると「自分の邪魔をするもの」と言う卑しく、歪んだ思考である。
この「自分の邪魔をするモノ。目障りなモノ」すなわち自分を見つめず、他人ばかり見て(のぞき見して)また卑屈になる。
こう言った方が本当に多いのだ(いやホント)。
例えば、「俺の作る料理のほうが旨いのになぜあそこは客が多いのだ?」が嫌なのである。僕に言わせると、それは修行不足の考えで、アタマが悪い。上には上がいるだからそんなこと考えてもムダだ。
SNSを覗いちゃあ機嫌を壊す。機嫌を伺うスタッフは大変ですよ(笑)
「主観と、客観」
オーナーや店主はまずこのハードルを越えなければならない。なぜならば、このマインドセットは
「自身のパフォーマンスを著しく低下させる」からである。
武道で言えば「敵」であり、武道の最終目標とはこのような、”自分から生まれる(敵)を失くす(少なくする)こと”である。
「ラーメン王になれば自分達は幸せになれる。」
残念ながらそのマインドでは幸せにはなれない。脳の仕組みがそうなのだ。
SNSをやっている人も多いですが、その投稿が「いいね!」欲しさの”客観的”か、それとも「本当に楽しい!とか幸せだ~」と言った主観的なものかを見れば、大概性格を知ることが出来る。客観的なモノが欲しい人は、頑張っても何か不自然さがにじみ出ているからだ。
まずは主観的な「日常の中で幸せを感じることの出来るようになる」ことが最優先である。その積み重ねから結果が後から付いて来る。
僕らはその為に毎日「本」を読み、沢山のニュースに目を通し、運動したり、考える。これを私は「稽古」だと思ってやっている。
バキバキに鍛えても、人をあっという間に殺傷できる技を身に着けても、現代では日常。ほぼほぼそれが活躍する緊急事態は無い。
目的はそれでは無い。開業する時の気持ちを思い出して欲しい。
自分の料理で「革新」を起こして、一人でも多くのお客様の「美味しい!」体験をさせてあげたい!
料理人は基本。「良い人」だ。人が喜んでくれるのが好き。 余計なことを考える必要は無いんです。
ただ、中年になってくるとですね、思考もだんだん凝り固まって、肩も凝り固まって
年々「身体がシンドくなる」。太るわ、酒残るわ、忘れるわって(笑)
しかしそれも、「自身のパフォーマンスを低下させるもの」と考えれば【敵】になる。でもそれは自己否定だからだダメだ。
それが稽古不足なら取り戻せます。【日々を快適に過ごす知恵。】それが武道にはあります。
※動画では【わざけん】コックが無理なく日常で脂肪を落としながら仕事をする方法について考察しています。よろしければどうぞ。
Posted by SHIGE★OJI at 22:10
│仕事術~わざけん~